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次世代ゲーミングイヤホンになるポテンシャル【Binary EP321 MEMS レビュー】

どーも!おたつです。いつも見ていただきありがとうございます。

今回紹介するのは、オーディオ界隈で「技術の革命」なんて噂されている「Binary EP321 MEMS」になります!価格はだいたい300ドル(約4.5万円〜)と、ミドルクラスのど真ん中。そう「激戦区」なんですが、こいつは「世界初のダイレクトドライブMEMS」というのが搭載されてるらしい。

MEMSという技術を耳にした事はありましたが、なんの事やら良く知りませんでした。ワイヤレスに採用し始めたのかな?くらいに思ってました。そんなイヤホンを期待半分で使ってみたので、FPSゲーマー視点でガッツリ紹介していきます。

当記事の執筆にあたって、HiFiGOさんからサンプルをいただきました。
※私のブログやYouTubeチャンネルでは、音楽用のイヤホンをゲーミングイヤホンとして、FPSゲームで快適に使えるのか検証しております。

Binary EP321 MEMSとは?

まず中身が、良い意味で「変態構成」です。 片耳に「10mmダイナミック + 6mmパッシブラジエーター + 3BA + 1 MEMS」の計6ドライバーを詰め込んでます。で、MEMSが目玉。

これまでのMEMSドライバーって、「専用のアンプがないと鳴らない」っていう、めちゃくちゃ敷居が高い存在だったらしい?
でも、このEP321は普通のスマホやDACに挿すだけでMEMSの音が聴けるらしい

最新技術に加えて、ここまで詰め込むと音が喧嘩して散らかりそうですが、メーカーが言うには「高解像度と自然さの両立」を目指したとのこと。 おそらく「低音用のドライバーで迫力を出しつつ、最新鋭のMEMSで超高域のキレを出す」という、美味しいとこ取りを狙ったイヤホンなんだと思います。

内容物チェック

箱は黒光りしていて、ちょっと高級ブランドのような外観してましたね。
高級感の演出はバッチリできてると思います。しかし内容物は?

  • イヤホン本体
    これ、実物は写真より綺麗です。見る角度で色が変わるフェイスプレートは所有欲をくすぐりますね。3Dプリントのシェルも軽くてGood。
  • ケーブル
    一応銀メッキ線なんですが、ちょっと安っぽい。あんまりお金をかけられなかったのかなと。
  • その他
    シリコンイヤーピース2種、デカめのジッパーケース。
    ケースは使い勝手が良さそう。

全体的にセット内容で褒められる所はあまりないですね。本体にお金がかかってるんだと思います。でもそれ重要な事ですからヨシとしましょう。

Binary EP321 MEMS 【評価】

イヤホン性能評価表

Binary EP321 MEMS の性能を、主要な評価項目ごとに5段階(1:悪い – 5:非常に良い)で評価しました。 FPSゲームでの使いやすさがメイン評価になりますが、ぜひ参考にしてみてください。

音の印象: 超高解像度ニュートラルサウンド
評価項目 Binary EP321 MEMS
解像度(どれだけ細かく表現できてるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
低音 ⭐⭐⭐⭐
中音 ⭐⭐⭐⭐⭐
高音 ⭐⭐⭐⭐⭐
分離感(音数が多くても聞き取れるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
見通しの良さ(音の隙間に余裕があるか) ⭐⭐⭐⭐⭐☆
音の立ち上がり/抜けはFPSゲームに適切か ⭐⭐⭐⭐⭐
音の輪郭をハッキリ感じ取れるか ⭐⭐⭐⭐
聴いてて疲れないか(長く使い続けられるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
音場(空間の表現はFPSゲームに適してるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
定位感(敵の位置/方向をしっかり把握できるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
音から感じ取れる遠近感(足音の距離判別ができるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
違和感のない音の認識(自然な感覚/意識で索敵ができるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
装着感(万人の耳にフィットしそうな形状か) ⭐⭐⭐⭐
充実した内容物(セット内容だけで完結可能か) ⭐⭐⭐
コストパフォーマンス ⭐⭐⭐

約50,000円クラス評価 / 100点満点中 / 92点
(内訳☆評価表80点☆好み点20点)

ファーストインプレッションで思ったのは『見通し』がとにかくヤバい。はじめて評価が限界突破しました。(上流はZ1を使った場合の見通しの良さです)暖かみで包み込むというより、不純物のない見通しの良い空間の中で音を分析して聴ける音です。ゲーミングにおいてはこの鳴り方はかなり強いのでは?と個人的に思います。

低音域

まず低音。「パッシブラジエーター搭載」と聞いて、ドゥンドゥン響くのを想像してたら裏切られます。 めちゃくちゃタイトで、音が変に広がらない。 サブベースまで聴けるのですが、ボワつきが一切ない。「量より質」ですね。

それと、パッシブ系のドライバーは低音で感じ取れる空間表現を上手くこなしてくれたりします。このイヤホンも奥行がしっかり出るので遠近感も分かりやすいと思います。

「爆発音で脳を揺らしたい!」という方には、正直物足りないかもですが、ゲームにおいては「他の音を邪魔しない」ので完璧です。 箱出し直後は低音が弱めかな?と思ってましたが、結構鳴らしこんでたら芯の部分がハッキリしてきました。

輪郭の部分はちょっと緩いですが、自然な表現はこのくらいだと思うので個人的にはアリです。

中音域

ここが透明感をかなり出してると思います。 ボーカルが、男女問わず目の前にスッと定位します。膜が張った感じが一切ない。他の音も邪魔しない不思議なくらい透明な音です。

ウォームで濃厚な音が好きな人には「ドライすぎる」と感じるかもしれませんが、FPSで重要な音を拾うには、このくらいが良いんですよね。

音楽用途でも最初は「何この透明感?」って感動するんだと思いますが、聞きこむほどに音を楽しむには向いてないと感じてくるのでは?と個人的に思います。淡々と鳴ってるように感じるからだと思います。

高音域

ここがMEMSドライバーの強い部分らしいのですが、たしかにシンバルやハイハットの音が、空間に溶けるように伸びていきます。

特に「音の立ち上がり」が早い。音が鳴った瞬間にトップスピードに達して、スッと消える。このスピード感は、従来のドライバーではなかなか味わえない感覚だと思います。

これだけ解像度が高いのに、不思議と「耳に刺さる嫌な鋭さ」が抑えられているのはMEMSドライバーだからなんですかね。個人的に小さな平面ドライバーを使って高音を表現するのはアリだな?と思ってたのですが、MEMSはそれ超えてる感じがあります。

音場(空間表現)と定位(FPSゲーミング評価)

今回もZ1ゲーミングDACアンプ(特別版MUSES01)とFiio K9 PROを使いました。

上流での変化についてですが、Z1クラスでも十分に鳴らせてると思います。むしろZ1で聴くほうがゲーミングでは良いのでは?と。音を心地よく聴くための上流ではないので、それが活きてますね。

Z1の特性と上手い具合に合わさって、真ん中に不純物がないような感覚に…分かりにくいかもですが、あまり意識せずとも音を識別できるような感じです。Z1は見通しの良さを重視して、自然と分かる音をターゲットにしてます。

逆に輪郭が低音から高音までゴリゴリに出るような音を求める方は違う?と感じるかもしれませんが、私はかなり理想に近い音だと思ってます。もちろんK9 PROでも良い音は聴けるのですが、ゲーミングはZ1の特性を使って聴きたいです。

さて、ここから「FPSで勝てるのか?」もう少し深堀していきましょう。

音場(空間表現) 広いです。それもただ広いだけじゃなく「立体的」に展開します。 横方向はもちろん、奥行きと高さも感じるので、スケール感がありますね。だけど見通しは良い。

これをフルに堪能するにはZ1くらいの上流は用意した方が良いと思います。

APEXとBF6で使ってみましたが、かなり強いです。定位がビタッと決まります。乱戦時でも音がダンゴにならず、MEMS特有の「音の速さ」のおかげで、敵の位置関係が手に取るようにわかります。 敵が「今、右斜め後ろから詰めてきてるな」みたいなのが、視覚情報より早く音で入ってくる感覚です。

見通しの良さも索敵のしやすさに繋がっており、ここまで見渡せるように聴けるイヤホンも珍しいと思います。邪魔な粒が存在しないような音なんですよね。

ただ一つだけ弱点となる部分があります。人によって感じ方は変わるかもしれないですが、低音の輪郭が少し緩いです。自然な表現で良いと思うのですが、もう少しハッキリしてれば万人がFPSゲームで使いやすい音になるのかなと。

ただ、これは低音を引き締めるようなケーブルを使う事で解消できると思います。安い所だと…NICEHCKのRedAGあたりは良い変化になるかもです。ちょっと自然さが犠牲になりますが…

自然さを重視するのであればもっとグレードを上げないと中々難しいですね。GROOVE AUDIOのZENITH2あたりを使えば自然さを活かしながら、低音のレベルをグッと引き上げれると思います。

これくらいすれば更に化け物じみたゲーミングイヤホンに覚醒するのかな?と。
後はイヤーピースも交換推奨ですね。セット内容はマジでショボいので…

もし交換するなら装着感悪くなりますが、金属コアの入ってるAZLAのイヤーピースはありです。ずっとそれ使ってたくらいです。空間が広がって、より高音の細かい音も拾いやすくなる印象です。金属の響きが乗っても分離は落ちないです。

バランスを重視するのであればAZLAのオリジンあたりでしょうか。あとは液体シリコン系ですかね。

Binary EP321 MEMS【良い点/気になる点】

良い点

  • MEMSの高域が異次元
    この「空気感」と「スピード感」は体験したことない
  • 見通しの鬼
    見通しが良すぎて、FPSでの索敵がイージーモードになる可能性

気になる点

  • 付属品が貧弱すぎる
    そのままでも良い音といえばそうなんですが…
    流石にセット内容が良いとは言えないです。
  • 筐体の作りが粗い
    正面から見れば良いのですが、横から見るとイマイチ

こんな人にオススメ(まとめ)

さて、ここまでお疲れ様です。
Binary EP321 MEMSいかがでしたでしょうか?
ゲーマーとしては、こんな人にオススメしたいと思います。

  • FPSで「音による情報戦」を制したいガチ勢
  • 「高解像度」「クリア」「キレ」という言葉にゾクゾクする高音好き
  • 新しい技術を体感してみたい、ガジェット探求心の強い方
  • ある程度環境の整ってる玄人

逆に、「濃厚なボーカルに浸りたい」「低音で鼓膜を震わせたい」という方は、同社の『DynaQuattro』あたりに行った方が幸せになれます。十分低音は出てると思いますが、そこまでではないので。

甘さ控えめ、キレ重視のイヤホンですが、手持ちのケーブルを活かして、FPS環境をワンランク上げたいなら、間違いなく買いの逸品です。気になった方は、ぜひチェックしてみてください!
できたらZ1 ゲーミングDACアンプと合わせて使ってもらえると嬉しいです。

ということで、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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