ブログでイヤホンをどうレビューしようか試行錯誤してる最中ですが、今回はとっておきの新作イヤホンをご紹介したいと思います。それが、SIVGA Que UTGです!
同社のSIVGA Queとは全く別物のイヤホンとなります
今回は、このSIVGA Que UTGの魅力をお伝えしていきます。なるべく初心者の方にも分かりやすく解説していくので、ぜひ最後までお付き合いください!
当記事の執筆にあたって、SIVGAさんからサンプルをいただきました。
※私のブログやYouTubeチャンネルでは、音楽用のイヤホンをゲーミングイヤホンとして、FPSゲームで快適に使えるのか検証しております。
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まさかの「ガラス」が音を鳴らす!?SIVGA Que UTGの心臓部に迫る!

まず、SIVGA Que UTGの最大の特徴、それは「Ultra Thin Glass(UTG)振動板」という、とんでもない技術が使われていることです。
「え、ガラスが音を出すの?」って、思いますよね?私もそう思いました。だって、普通イヤホンって、薄い金属とかプラスチックみたいな膜が振動して音を出すものだから。ガラスって聞くと、「割れるんじゃ…」って心配になりますよね。
調べたところ、このUTG、私たちが普段使っているスマホの折りたたみディスプレイとかにも使われている、超ハイテクなガラスなんです。ミクロン単位の薄さで、驚くほどしなやかなのに、めちゃくちゃ頑丈!まさに、スーパーガラスって感じですね。
このスーパーガラスの振動板と、柔らかい素材を組み合わせることで、今までのイヤホンでは考えられなかったような、音が出せるようになったみたいです。
例えるなら、今まで「音を出すための膜」が、ちょっと厚めのカーテンみたいな感じだったとしたら、UTGは「めちゃくちゃ薄くてピンと張った、透明なガラス」みたいなイメージです。薄くて軽いから、ちょっとした空気の振動にも素早く反応して、まるで音の粒が見えるかのようにクリアな音を届けてくれるんです。
これによって何が変わるかっていうと、
- 「音がめちゃくちゃハッキリ聞こえる!」
- 「音の歪みが少ない!」
- 「とにかくレスポンスが速い!」
そして何より驚きなのが、このUTG振動板、今までのイヤホンではなかなか実現できなかった「カチッとしたソリッドな音と、温かみのある音が同時に楽しめる」という、夢のようなサウンドを実現している点なんです!
日本の技術が使われてる振動板らしいですよ!
内容物をサクッとチェック!

ここでは肝心な内容物をご紹介。
写真の通りのセット内容ですが、付属品は3.5mmと4.4mmの変換可能なケーブルが付属してる時点で豪華ですよね。
イヤピも異なる種類の物が2セット付属してくるので、初心者の方でも安心して購入できそうです。筐体は木目でかなり綺麗。この値段で買って良いのか?と思える出来栄えです。
SIVGA Que UTG 音質評価
SIVGA Que UTG の性能を、主要な評価項目ごとに5段階(1:悪い – 5:非常に良い)で評価しました。 FPSゲームでの使いやすさがメイン評価になりますが、ぜひ参考にしてみてください。
評価項目 | SIVGA Que UTG |
---|---|
解像度(どれだけ細かく表現できてるか) | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
低音 | ⭐⭐⭐ |
中音 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
高音 | ⭐⭐⭐⭐ |
分離感(音数が多くても聞き取れるか) | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
見通しの良さ(音の隙間に余裕があるか) | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
音の立ち上がりは良いか | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
音の輪郭をハッキリ感じ取れるか | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
聴いてて疲れない音か | ⭐⭐⭐ |
音場(空間表現はFPSゲームに適してるか) | ⭐⭐⭐⭐ |
定位感(敵の位置/方向をしっかり把握できるか) | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
音から感じ取れる遠近感(足音の距離判別ができるか) | ⭐⭐⭐⭐ |
現実に近い音の認識(自然な音、意識で索敵ができるか) | ⭐⭐⭐ |
装着感(万人の耳にフィットしそうな形状か) | ⭐⭐⭐⭐ |
コストパフォーマンス | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
2万円クラスの評価になります。
さて、SIVGA Que UTGの音質、具体的にどんな感じなのか、気になりますよね?
例えるなら、「カチッとした音だけど、心地良さも感じられる」とでも言いましょうか。ウォームすぎず、ドライすぎず、音域毎にどちらの良さも入れ込まれたようなイヤホンです。自然さは無いのですが、全体的にレベルが高いですね。
以前のモデルも評判が良かったんですが、私には合わず…今回のSIVGA Que UTGは、あらゆる面で良くなったと感じました。
具体的に、音域ごとに見ていきましょう!
前作とはガラッと印象が変わりましたね。求めてたのはコレだ!ってなりました(笑) ただ、もう少し自然さがあれば好みにぶっ刺さったんですが…
Fiio K9 PRO ESS をメインの検証上流として使用しております。
①:低音域
低音はダイナミックドライバーならではの、力強い音を感じられます。全体で見れば高音の方が目立つように思うときもあるのですが、低音の迫力も十分にあります。立ち上がりは良く、
低音は出てるけど、膜が薄すぎるのか、低音から感じ取れる空間の広がり方が気になるので、この部分をどうすれば良いんだろうなと思いました。濃厚すぎても邪魔なので、良い感じにスッキリとした自然な空気感の出る低音を求めてます。
②:中音域
中音域は、まさにその「声」を、自然で、しかも感情豊かに再現してくれます。音の輪郭がハッキリしているので、他の音に埋もれることなく、声がスッと耳に入ってきます。
「中域に“湿度感”がある」と言えば良いんでしょうか、まさにそんな感じで、温かみがあって、ちょっとしっとりとした、とても心地よいサウンドだと思います。
ボーカルとの距離感もちょうど良く、楽器との分離もしっかりあるので、混在を感じずそれぞれの音を楽しむ事ができますね。
③:高音域
高音域は、UTG振動板の軽さと、ガラスならではのしっかりした特性が活きていて、シャープで、音の粒が立っているんです。
「カシャン!」っていう金属同士が触れ合う音まで、本当にリアルに耳に届きます。シンバルの「シャーン!」っていう音も、一つ一つの粒がはっきり聞こえてきます。
これだけクリアなのに、耳に「刺さる」ような嫌な感じがそこまで無いのがすごいところ。シャープだけど、耳に優しいチューニングにも思えるので、長時間聴いててもそこまで疲れないと思います。ただ、永遠に聴いてられる美しく、心地良い高音ではないと思います。
もう少し音を結束させても良いかもしれませんね。
最初はシャリ感があったり、少し硬く感じるかもしれませんが、使っていくうちに音が馴染んで、さらに心地よいサウンドに変わっていくので、じっくり使うと良いと思います。今まで感じた事のないタイプの音です。
音場(空間表現)と定位

分離感、見通しの良さ、音の立ち上がり、音の輪郭どの項目も満点で、この項目の良さがFPSゲームでの使いやすさを後押ししてくれます。
前のモデルと比べると、音の広がりがかなり良くなりましたね。横方向の広がりは多少ですが、奥行きや高さを感じやすくなったので、空間をよりリアルに感じることができます。
最近はAPEXに戻っており、アリーナばかりやっておりますが、音の移動も分かりやすく、敵がどこから攻めて来てるのかとても分かりやすかったです。
ゲームでは制作中のDACを使いましたが、試作機を使った方が、空間表現の感じ方は良かったです。Fiio K9 PROはかなり高額な上流ですが、ゲーム向けな音はまた違うと最近思う部分があります。
オススメ製品を塗り替えるレベルで良いです。
全体的に好きだが、リスニングメインだと気になる部分出るかも?

中高音がメインのイヤホンでスカッとする音がとても心地良いのですが、技術が煮詰まってないからか、少し淡白に感じてしまう部分もある。心に響く心地良い音というよりか、解像度高く綺麗に音を出しますよ!ってサウンド。
淡々と音が鳴る=ゲームではそれが逆に良いじゃん!ってなるパターンでもあるのですが、私の頭に浮かぶ理想の音とは少し違う。だけどかなり可能性を感じてます。
中音には生々しさがあるので、ボーカルを楽しんだりする分には淡白にはならないのかなと思う部分があります。
この聴き心地はゲーム向けに思うので、今後もこのドライバーが使われるイヤホンが増えるのを楽しみにしてます。自分の理想としてる自然な空気感みたいなのが出せるのか分かりませんが…
気になる価格は…?

ここまでSIVGA Que UTGの魅力をお伝えしてきましたが、「こんなにすごいイヤホンだと、お値段もそれなりにするんじゃないの?」って、心配になってませんか?
SIVGA Que UTGの日本での価格は、なんと約1万5千円ほどなんです!
正直に言って、この価格で…
これら全てが高水準でまとまっているなんて、はっきり言って「価格破壊」だと思います。
まとめ:前作を投げた人でも今作は楽しいはず!

いかがでしたでしょうか?世界初のガラス振動板という、まさに「未来の技術」を搭載し、これまでのイヤホンでは味わえなかった音を体験できる。
音の混在が強いFPSゲームでもしっかり使えると思います。2025年内に使った中でこの価格帯でトップクラスの完成度に思います。
このSIVGA Que UTGは、ただ音がいいだけでなく、デザイン、装着感、使いやすさ、そして何よりもコストパフォーマンスの高さ、全てにおいて「価格以上の価値」を感じさせてくれる、「ゲームチェンジャー」なイヤホンだと思います。
ぜひ下のリンクからチェックしてみてください!