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骨伝導ならではの分離感を体験せよ【BQEYZ Winter 2 レビュー 】

どーも!おたつです。いつも見ていただきありがとうございます。
今回紹介していくのはBQEYZの新作イヤホン「Winter 2」になります!

BQEYZと言えば、骨伝導ドライバーを搭載した独特なサウンドで人気のメーカーですよね。前作のWinterもかなり評価が高かったですが、今回はその後継機ということで、どんな音に進化したのか個人的にかなり気になってました。お値段は約5万円と少し張りますが、その価値はあるのか?じっくり検証していきたいと思います。

現在はクラウドファンディング中なので、Amazonや楽天では購入できません。
製品ページを確認したい方は下記のMAKUAKEに飛ぶからチェックしてみてください。

当記事の執筆にあたって、BQEYZさんからサンプルをいただきました。
※私のブログやYouTubeチャンネルでは、音楽用のイヤホンをゲーミングイヤホンとして、FPSゲームで快適に使えるのか検証しております。

BQEYZ Winter 2とは?

まず、お値段の話からいきましょう。このWinter 2、約49,000円で入手可能です。前作から正統進化したモデルということもあって、なかなかの価格帯となりますが、クラファンのタイミングで購入すれば20%~10%は安くなります。

ドライバーは、低音などを担当するダイナミックドライバーと、中高音の繊細な表現を得意とする骨伝導ドライバーのハイブリッド構成になっています。それぞれの得意な音域を分担して鳴らすことで、音がクリアになるっていう仕組みですね。特にこの骨伝導ドライバーが、Winterシリーズの生々しいボーカル表現や分離感を底上げしてくれています。

そして、イヤホンのシェルはアルミ。前作よりコンパクトになって、耳への収まりも良くなってるみたいです。この金属筐体と骨伝導の組み合わせが、どんな音を聴かせてくれるのか楽しみなところです。

内容物チェック

TypeC端子はサンプルだったからか、入ってませんでした

さて、内容物をチェックしていきましょう。

  • Winter 2 イヤホン本体
  • ケーブル
  • 交換用プラグ (3.5mm, 4.4mm,TypeC)
  • イヤーピース (3種類 × 3サイズ = 計9ペア)
  • レザー調キャリングケース
  • クリーニングブラシ
  • イヤーピースホルダー

セット内容としてはかなり豪華かと。やっぱりプラグを簡単に交換できるのが良いですよね。スマホで使うときはType-C、DACで聴くときは4.4mmみたいに、これ一本で使い分けできるのは本当に助かります。※DSPとかの機能はないので注意です。

Makuakeに掲載されてる内容物

イヤーピースはいつも付属してる物に加えて1種類増えてますね。BQEYZのイヤピは金属パネルに装着されてて、バラバラしないのが良かったりします。約5万円製品の付属品と考えれば納得できる内容になってると思います。

BQEYZ Winter 2 【評価】

イヤホン性能評価表

BQEYZ Winter 2 の性能を、主要な評価項目ごとに5段階(1:悪い – 5:非常に良い)で評価しました。 FPSゲームでの使いやすさがメイン評価になりますが、ぜひ参考にしてみてください。

音の印象: 臨場感もあるキリッとした寒色サウンド
BQEYZ Winter 2 製品名
解像度(どれだけ細かく表現できてるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
低音 ⭐⭐⭐⭐
中音 ⭐⭐⭐⭐⭐
高音 ⭐⭐⭐⭐
分離感(音数が多くても聞き取れるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
見通しの良さ(音の隙間に余裕があるか) ⭐⭐⭐
音の立ち上がり/抜けはFPSゲームに適切か ⭐⭐⭐⭐
音の輪郭をハッキリ感じ取れるか ⭐⭐⭐⭐⭐
聴いてて疲れないか(長く使い続けられるか) ☆未評価☆
音場(空間の表現はFPSゲームに適してるか) ⭐⭐⭐
定位感(敵の位置/方向をしっかり把握できるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
音から感じ取れる遠近感(足音の距離判別ができるか) ⭐⭐⭐⭐
違和感のない音の認識(自然な感覚/意識で索敵ができるか) ⭐⭐⭐⭐
装着感(万人の耳にフィットしそうな形状か) ⭐⭐⭐
充実した内容物(セット内容だけで完結可能か) ⭐⭐⭐⭐
コストパフォーマンス ⭐⭐⭐⭐

約50,000円クラス評価 / 100点満点中 / 75点
(内訳☆評価表80点☆好み点20点)

※「聴いてて疲れないか」の項目は骨伝導という特性が私にとって疲れやすい物なので、未評価にしてます。

さて、音質評価になりますが、ボーカルの生々しさは、この価格帯でもトップクラスじゃないでしょうか。甘い感じではないんですが心地良い。前作の良さを引き継ぎつつ、音楽的な上質さを向上させ、全体的な臨場感も増した気がします。

低音域

まずは低音ですが、Winter 2の低音は、一言でいうと「上質で迫力も程よくあるタイプ」です。

量感でグイグイ押してくるタイプではないです。質の高さで勝負してます。少し音が浮かび上がるような、臨場感もありますが、芯はある感じ。前作よりも迫力強めに思うので、この低音で満足しづらい人は少ないのでは?と。ただ、重低音ゴリゴリなタイプを好む人には向かないです。

弦が震えるような響きも、輪郭がぼやけることなく、くっきりと描き出してくれます。 もちろんボーカルを一切邪魔する感じはないです。主張しすぎず丁度良い、存在感のある低音があるからこそ、他の音域がのびのびと聴けるんだと思います。

中音域

続いて、中音です。

色付けをしすぎてない、素直な生々しさのある音だと私は感じました。 女性ボーカルの楽曲を聴けば、まるで耳元で囁かれているかのような錯覚になります。男性ボーカルでは、声の厚みや力強さがダイレクトに響いてくる。なんか震えるような声って言えばいいんですかね。この感覚は初でした。どちらを聴いても良い感じです。

他の音域も結構主張するのですが、綺麗に分離してる。これが骨伝導。ボーカルがスーッと前に出てくるんですよね。浮かび上がってくるような。これはボイスチャットも聴きとりやすいタイプですね。

空気の振動で伝わる音と骨からの音があるので、2個のルートから音聴けるのは分離感において、チートです。だからこの表現ができるわけですね。

高音域

最後に高音ですが、どこまでもクリアに音が抜けていくような感覚になります。シンバルの「シャーン」という響きも、耳にキンキンと突き刺さることなく、どこまでも綺麗に伸びていきます。ただ、高音で感じる空間表現みたいなのはあまりないのかなと。パキッとした広がりというか何というか…

金属筐体特有の鋭くも美しい響きを、骨伝導でコントロールし、耳障りに感じがちな部分だけを優しく丸めてくれてるような印象ですね。 優しさを全面に出した音ではないですが、耳に刺さる感じは全然ないので、絶妙なチューニングだと思います。

音場(空間表現)と定位(FPSゲーミング評価)

上流は写真の試作機とFiio K9 PROを使用してます。

さて、ゲーミング評価をしていきますが、ボーカルが聴きやすいという点は、ゲーム中のボイスチャットでも活きてきますね。友達の声を聞き逃しにくいです。スーッと浮かんでくるので。

空間は左右に広いだけでなく、奥行や高さも感じられる、立体的で自然な音場ですね。ただ、奥行よりも横の方が広め。低音から臨場感も感じられるのがこのイヤホンのポイントかと。おそらく不足に思う人は少ないレベル。

音が浮かび上がるような臨場感だと、分離イマイチになるのでは?と思いきや、全然そんな事なく、伸びや余韻のある音なのにも関わらず、音が埋もません。これが骨伝導チート。
恩恵は色々ありまして、銃声のような鋭い音が少しマイルドに聞こえる一方で、リロード音や足音といった微細な音の輪郭はハッキリと感じ取れますからね。

ただ、音が浮かび上がるような臨場感と、音域によってはかなり近くにくる場合もあるので、分離はしてるけど、見通しが良い状態とは言えない時も出てきます。横が広すぎるのか、私の想定してる自然な空間認識とはやや異なる印象でした。

とはいえ、音楽鑑賞だけじゃ勿体ないイヤホンで、アクションゲームや映画も楽しいですし、分離感のおかげで臨場感の中でFPSゲームも楽しめるかと。

私はあまり骨伝導を使えない体質のため、Winterは友人に譲っており、手元にないため比較はできないのですが、レベルアップの仕方は音楽鑑賞寄りなので、無理をしてまでゲーマーが買い替える必要はないと思ってます。

ただ、ボーカルの質や全体的な質の底上げはみられるので、それが気になる方はポチっても良いかと。最近の私の理想とは外れますが、索敵ツールとしての基本性能は高く、クリアで分離が良いサウンドが好きなゲーマーには、刺さるイヤホンだと思います。

BQEYZ Winter 2【良い点/気になる点】

さて、ここまで色々と話してきましたが、Winter 2を実際に使ってみて感じた「良い点」と、正直に「気になる点」をポイントで伝えていきます。

良い点

  • 生々しいボーカル表現
    アーティストがすぐそこで歌っているかのような、リアルで自然なボーカルは聴きごたえ抜群です。男性ボーカルも女性ボーカルも楽しいです。
  • 臨場感の中に圧倒的な分離感
    骨伝導だからこそ実現する分離感があります。骨伝導の特性が苦手な人はダメかもしれませんが、それがクリアできるなら強い武器になります。
  • 刺さらず美しい高音
    キラキラとしていながらも耳障りな刺激がなく、長時間のリスニングでも疲れにくいです。

気になる点

  • ゲーマーは見通しがイマイチな可能性も
    分離の性能が高く、どの音域も埋もれはしないのですが、伸びや余韻は強めに感じるので、そこが気になってくる方もいそうです。
  • 装着感が万人にフィットしない可能性も
    本体がコンパクトになったとはいえ、イヤーピースで支える感覚は強いです。耳の形によっては、ベストなフィット感を得るためにイヤーピース選びが必要になる可能性も。

こんな人にオススメ(まとめ)

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。BQEYZ Winter 2の魅力、少しでも伝われば幸いです。思った以上に臨場感が強めで、それに分離感の良さがついてくるので、どんなシーンにも適合しやすいタイプに感じました。(敏感体質の人以外にオススメしたい)

  • 分離と臨場感を両立したい
  • ボーカルをじっくりと楽しみたい人
  • 骨伝導の音を体験したい人

FPSゲーム用途でも高水準で使えるイヤホンの一つだと思います。クリアで臨場感もある分析的なサウンドが好きな方であれば、強力な索敵ツールになるはずです。

もし気になった方は下記のリンクからチェックしてみてください。

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