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感動したけど…個人的に悔しいイヤホン【Kiwi Ears Septet レビュー】

どーも!おたつです。いつも見ていただきありがとうございます。

今回紹介していくのはKiwi Ears Septetになります!

Kiwi Ears Quintetの進化版みたいなイメージをしていましたが、結構印象違うので、最後まで見ていただけますと幸いです。

当記事の執筆にあたって、Linsoulさんからサンプルをいただきました。
※私のブログやYouTubeチャンネルでは、音楽用のイヤホンをゲーミングイヤホンとして、FPSゲームで快適に使えるのか検証しております。

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Kiwi Ears Septetってどんなイヤホン?

皆さんは「イヤホン」に何を求めますか?

良い音はもちろんのこと、デザインや使い心地、そして何より「聴いていて楽しい!」と感じられるかどうかはすごく大切ですよね。

Kiwi Earsさんの「本気」が詰まった渾身の一作だと思ってて、多くのオーディオファンが「衝撃を受けた!」と思うはずの一品です。

お値段はだいたい4万円弱。イヤホンとしては決して安くはありませんが、その音を一度聴けば「これは凄い!」と納得するはず。一般的なイヤホンとは一線を画す、とってもユニークな設計が魅力なんですよ。

Septetのここがすごい!

  • 唯一無二の設計: 実は、このSeptet、いろんな種類の音を出すパーツ(ドライバーと言います)を贅沢に組み合わせて作られているんです。まるでオーケストラのいろんな楽器が協力し合って一つの音楽を奏でるように、それぞれのドライバーが最高の音を届けてくれます。
  • 開放的な音の広がり: 通常の密閉型のイヤホンとは違い、開放的で広々とした音の空間を作り出してくれるんです。これについては後で詳しくお話ししますね!
  • デザインもグッド: レトロな雰囲気漂うフェイスプレートのデザインは、見た目にもこだわりたい人にはたまらないはず。

ドライバーが1DD 4BA 1小型平面 1PZTという珍しい構成になります。

開封の儀!箱の中には何が入ってる?

Septetの箱を開けてみると、まず目に入るのはイヤホン本体。そして、使い心地を左右するいくつかのアクセサリーが顔を出します。

  • Kiwi Ears Septet 本体: アルミニウム合金でできたシェルは、触るとひんやり、そしてしっかりとした質感が手に伝わってきます。耳にスッと収まるように考えられた形をしているので、長時間つけていても疲れにくいのが嬉しいポイントです。フェイスプレートの格子状のデザインは、どこか懐かしさを感じるレトロな雰囲気で、所有欲を満たしてくれますよ。
  • 交換可能なケーブル: 付属のケーブルは、しなやかで取り回しやすく、絡まりにくいのが特徴です。さらに、プラグの部分が交換できるようになっていて、一般的な3.5mmのイヤホンジャックと、より高音質を楽しめる4.4mmのバランス接続用のプラグが付属しています。これなら、お持ちの再生機器に合わせてすぐに使い分けられるので便利ですね。
  • イヤーピース: シリコン製のイヤーピースも何種類か同梱されています。自分の耳にぴったりのサイズを選ぶことで、音漏れを防ぎ、より快適に、そして良い音で音楽を楽しむことができます。

Kiwi earsのケーブル類や付属品はいまいちな印象が強かったですが、4.4mm対応ケーブルになったりと、セットで完結できるようになりつつあります。

Kiwi Ears Septet 評価

イヤホン性能評価表

Kiwi Ears Septet の性能を、主要な評価項目ごとに5段階(1:悪い – 5:非常に良い)で評価しました。 FPSゲームでの使いやすさがメイン評価になりますが、ぜひ参考にしてみてください。

音の印象: バランス良く、抜けの良い広がる空間を堪能できる緩めのドンシャリ系寒色イヤホン
評価項目 Kiwi Ears Septet
解像度(どれだけ細かく表現できてるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
低音 ⭐⭐⭐⭐
中音 ⭐⭐⭐⭐⭐
高音 ⭐⭐⭐⭐⭐
分離感(音数が多くても聞き取れるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
見通しの良さ(音の隙間に余裕があるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
音の立ち上がり/抜けはFPSゲームに適切か ⭐⭐⭐⭐⭐
音の輪郭をハッキリ感じ取れるか ⭐⭐⭐⭐⭐
聴いてて疲れないか(長く使い続けられるか)
音場(空間の表現はFPSゲームに適してるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
定位感(敵の位置/方向をしっかり把握できるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
音から感じ取れる遠近感(足音の距離判別ができるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
違和感のない音の認識(自然な感覚/意識で索敵ができるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
装着感(万人の耳にフィットしそうな形状か) ⭐⭐⭐⭐
充実した内容物(セット内容だけで完結可能か) ⭐⭐⭐
コストパフォーマンス ⭐⭐⭐⭐

80点満点中/71点

いよいよ本題!Septetの音質について、皆さんが気になるポイントをじっくりと掘り下げていきます。低音から高音まで、そして音の広がり方や楽器の聞こえ方まで、じっくりとご紹介しますね。

出来れば使いたいけど、自分には致命的に合わない点があります…

①:低音域

低音は、ズンズンと響くような「量感」よりも、力強く、そしてキレが良い「質感」を重視していると感じました。

ドラムなんかは、「ドスッ!」と小気味こきみよく響き、ベースラインも他の音に埋もれることなく、聴けます。「モコモコ」とした低音ではなく、輪郭がはっきりとしていて、クリアです。

ただ、もし「とにかく心臓に響くような重低音が大好き!」というタイプなら、もしかしたら少し物足りなく感じるかもしれないですね。あくまで、全体を支えつつ、他の音域を邪魔しない、そんな控えめながらも存在感のある低音だと思ってください。

開放型という形状の特徴でもあり、重低音好きがそれをどう捉えるかですね。

②:中音域

中音は特にボーカルが素晴らしいですね。

女性ボーカルは、透き通るようなクリア。息遣いや感情まで伝わってくるようで、思わず聴き入ってしまいます。男性ボーカルも自然な響きで、それぞれの歌声の個性が際立ちます。生々しさもありますね。

ギターやピアノの音も、一つ一つの音色がくっきりと浮かび上がり、バンド全体の音がとても生き生きと聴こえてきます。この中音域の表現力は、ボーカル中心の曲をよく聴く方にはたまらない魅力だと思いますよ。

ボーカルは近い位置にいるように感じました

③:高音域

高音は、とにかく明るくて鮮やか、そしてとっても繊細です。シンバルの音なんかは、シャーンと空気に溶けていくような伸びやかさがあり、耳に刺さるような不快感がありません。

これは、PZTドライバーの恩恵に思います。空気感はPZTが演出して、描写は小さな平面ドライバーに任せてるのかなと?これが、きらきらと輝く星空を見上げているような、そんな透明感と広がりを感じさせてくれます。

ただ、この高音の表現力は、もしかしたら人によっては「ちょっと明るすぎるかな?」と感じるかもしれません。特に高音に敏感な方や、普段から落ち着いた音色を好む方だと、長時間聴いていると少し刺激が強く感じられる可能性もあります。ですが、この繊細で伸びやかな高音こそが、Septetの大きな特徴の一つだと思います。

音場(空間表現)と定位(FPSゲーミング評価)

Z1 GAMING DAC/AMP

今回使用した上流は写真の試作機とFiio K9 PRO (ESS)になります。

さて、FPSゲームで重要な「空間表現」と「定位」です。開放型の恩恵をかなり受けてるように思いました。

Septetは「オープンバックデザイン」という、ちょっと珍しい構造を採用しており、一般的なイヤホンは密閉型が多いのですが、Septetは背面が少し開いているようなデザインなんです。これによって、音が頭の中に閉じこもらず、外へと自然に広がっていくような、広々とした空間を作り出してくれます。

音楽であれば、ボーカルはセンターに、ギターは少し右から、ドラムは奥の方から聞こえてくる…といった具合に、音の方向や距離感が正確に再現されてます。まるで、音の風景が見えるような、そんな感覚でしょうか。

とにかく音が外に抜ける事によって空間表現がより自然に感じ取れ、背景の音がうるさいFPSゲームでも、静かなアリーナ系ゲームにもこれはバッチリ適合するので、抜群に使いやすいと思います。

この広大な音の広がりと、音の粒立ちの良さ、そしてそれぞれの音がどこから聞こえてくるかがはっきりと分かる「定位感」は、Septetの最大の魅力と言っても過言ではないでしょう。

FPSゲームでの使いやすさはかなり高い水準です。
4万~5万クラスではトップクラスなのではないでしょうか?

Septet 良い点/気になる点

珍しいくらいに、超高評価をしてますが…どんな製品にも、気になる部分は大体出てきます。ここでは、使ってみて感じた「良い点」と「気になる点」を正直にお伝えしますね。
私にとって致命的に使えない原因となった部分は、普通の人は問題ないと思われます…それも含めて伝えます。

良い点

  • 価格以上の圧倒的な音質: これだけは何度でも言いたいです!4万円弱という価格で、ここまで広大な音場と繊細な高音、そしてクリアな中音を楽しめるイヤホンは、なかなか無いと思います。これだけ色々なドライバーを入れ込んで、ここまでまとまった音を作れるのは流石です。
  • ゲームにも最適: 先ほども触れましたが、その優れた音の広がりと音の位置がわかる能力は、FPSゲームを快適に楽しめるはずです。対人ゲーム好きなら試す価値あり。
  • 疲れにくい装着感: 軽くて耳にフィットするデザインなので、沢山のドライバーが入ってるのにも関わらず、取り回し良く使えるのは良いポイントです。
  • デザインが個性的: レトロでスタイリッシュなフェイスプレートのデザインは、外出先で使用していても違和感ないと思います。

気になる点

  • ちょっと力がいるかも?: Septetは、十分な性能を引き出すために、ちょっとだけパワーのある上流(DAC/AMP)が必要になります。スマホやコントローラーに直接繋ぐだけだと、音が小さく感じたり、本来の魅力を最大限引き出せないと思われます。
  • 音漏れと遮音性: 広々とした音場を実現するために採用されているオープンバックデザインは、音漏れがしやすいというデメリットもあります。電車の中やオフィスなど、人がたくさんいる場所での使用にはあまり向いていません。静かな自宅でじっくり音楽を楽しむのに最適なイヤホンだと思ってください。
  • 低音好きには物足りない?: 低音は質重視でタイトなので、重低音のズンズンとした響きを求める方には、少し物足りなさを感じるかもしれません。
  • 過敏な人は使えない説:これは私特有の問題かもしれませんが、PZTドライバー特有の振動みたいなのがあり、それを長時間受け続けると体調が悪くなってしまいます。音楽を流して、耳に付けてると頭に響き、手に持つとビリビリするような感覚です。

PZTドライバーが超音波系に使われる技術だからか、自分の体質には骨伝導同様あってないようです。正直、この音は中々出会えないので使える体質であれば愛用してると思います。そのくらいFPSゲームには合ってるかと。

SEPTETはゲーマーの方に手にとって欲しい一品(まとめ)

ここまでKiwi Ears Septetについて、紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

Septetは、これまでのイヤホンとは一味も二味も違う、本当にユニークなイヤホンです。特に、広々とした音の空間表現、クリアで伸びやかな高音、そして自然で美しいボーカルは、一度体験すると忘れられないほどのインパクトがあります。まるで、普段聴いている音楽/ゲームの音声がSeptetを通すことで全く新しい表情を見せてくれるような、そんな感動が味わえると思います。

もちろん、パワーのある再生機器が必要だったり、静かな環境での使用が推奨されるなど、いくつか注意点もあります。もちろん体質に合わなければ使えないですし…でも、もしあなたが、

  • イヤホンで広大な音の空間を体験してみたい!
  • クリアで繊細な高音、そして生々しいボーカルを楽しみたい!
  • ゲームを今までと違う次元の音でたっぷり楽しみたい!
  • お気に入りの音楽も今まで以上に深く味わいたい!

そう思っているなら、一度Septetを試してみてほしいです。キリっとした音が好きな人はドハマりすると思います。ぜひ参考にしていただければ幸いです。

それでは、また次回お会いしましょう!

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