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『ミドルクラス』分析と楽しさの両立【Kiwi Ears Orchestra II レビュー】

どーも!おたつです。いつも見ていただきありがとうございます。

今回ご紹介するのは、Kiwi Earsから登場した待望のフラッグシップモデル、「Kiwi Ears Orchestra II」になります!

あの大人気モデル『Orchestra Lite』の兄貴分というか、正統進化版がついに来ましたね。 価格はドルベースで約349ドル。国内だとレートや代理店さん次第ですが、おそらく5万円台半ば〜後半といったところでしょうか。

片側10基のBAドライバーを搭載したこのモンスター。果たしてFPSゲームでの実力はどうなのか? 実際に使って評価していきます。

当記事の執筆にあたって、Linsoulさんからサンプルをいただきました。
※私のブログやYouTubeチャンネルでは、音楽用のイヤホンをゲーミングイヤホンとして、FPSゲームで快適に使えるのか検証しております。

Kiwi Ears Orchestra IIとは?

まずはざっくりどんなイヤホンか触れておきますね。

最大の特徴は、なんといっても片側10基のカスタムBA(バランスド・アーマチュア)ドライバーを積んでいること。これだけでもスペックの暴力感がありますが、面白いのが「ベント(通気孔)がない完全密閉構造」を採用している点です。

これ、要するに「耳栓」としての性能も高い。メーカーは「スタジオモニターの正確さと、音楽的な楽しさの融合」を目指したそうですが、ゲーマー視点で見ると「余計な音を遮断してゲームの世界に没入させるイヤホン」として優秀なのでは?と…この情報からは思います。

内容物チェック

箱を開けた瞬間の「おぉ…」という高揚感、大事ですよね。 付属品に関しては、この価格帯として文句なし、むしろ「これ一つ買えばゴールできる」レベルの充実度です。

  • イヤホン本体
    透明なアクリルシェルから中のドライバーが透けて見えるメカメカしさと、真珠のように光るフェイスプレートの対比が美しいです。所有欲、満たされますね。
  • ケーブル
    高純度なケーブルなんですが、プラグが交換可能なモジュラー式なんです。3.5mmはもちろん、バランス接続派には嬉しい4.4mmプラグも最初からついてきます。追加でケーブルを買う必要がないのはデカい。
  • イヤーピース
    4種類×3サイズで計12ペア。これだけあれば、どれかは耳に合うはず。
  • ケース
    大きめのハードケースで、高級感もしっかりあります。

Linsoulさんの製品は年々内容物が充実していってる感じありますね。何も買わなくても大丈夫なセット内容はゲーマーにとっても嬉しいです。

Kiwi Ears Orchestra II【評価】

イヤホン性能評価表

Kiwi Ears Orchestra II の性能を、主要な評価項目ごとに5段階(1:悪い – 5:非常に良い)で評価しました。 FPSゲームでの使いやすさがメイン評価になりますが、ぜひ参考にしてみてください。

音の印象: 暖色と寒色を上手い具合にMIXしたややドンシャリ系サウンド
評価項目 Kiwi Ears Orchestra II
解像度(どれだけ細かく表現できてるか) ⭐⭐⭐⭐
低音 ⭐⭐⭐⭐
中音 ⭐⭐⭐⭐
高音 ⭐⭐⭐⭐⭐
分離感(音数が多くても聞き取れるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
見通しの良さ(音の隙間に余裕があるか) ⭐⭐⭐
音の立ち上がり/抜けはFPSゲームに適切か ⭐⭐⭐⭐
音の輪郭をハッキリ感じ取れるか ⭐⭐⭐⭐
聴いてて疲れないか(長く使い続けられるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
音場(空間の表現はFPSゲームに適してるか) ⭐⭐⭐⭐
定位感(敵の位置/方向をしっかり把握できるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
音から感じ取れる遠近感(足音の距離判別ができるか) ⭐⭐⭐
違和感のない音の認識(自然な感覚/意識で索敵ができるか) ⭐⭐⭐
装着感(万人の耳にフィットしそうな形状か) ⭐⭐⭐⭐
充実した内容物(セット内容だけで完結可能か) ⭐⭐⭐⭐⭐
コストパフォーマンス ⭐⭐⭐⭐

約50,000円クラス評価 / 100点満点中 / 80点
(内訳☆評価表80点☆好み点20点)

一聴して感じたのは、「長時間戦えるモニターサウンド」だということ。 解像度は結構高いんですが、モニター機にありがちな「冷たさ」や「カリカリした分析的な音」とは少し違って、どこか暖かみがあるんですよね。聴き疲れしにくい、絶妙なチューニングです。

低音域

これ、フルBA構成なんですが、低域用になんと2基のウーファーBAを積んでます。 正直、ダイナミックドライバー(DD)のような「空気がドカンと震える物理的な圧」を求めると、少し違うと感じるかもしれません。

ただ、質がめちゃくちゃ高いです。 サブベースの伸びが良く、何より音が「速い」。ボワつかず、タイトに収束するので、他の音を一切邪魔しません。「BAにしてはかなり力強いな」と驚くレベルで、ゲーム内の環境音や爆発音もクリアに拾ってくれます。

密閉構造を合わさってのこの低音でしょうね。その代わり開放感はないので、スカッとする音か?と言われるとそうではないです。あまり広がりも感じないですね。

中音域

ここがこのイヤホンの一番の武器かなと思います。 特にボーカル帯域がグッと前に出てくる感覚があって、生々しさが凄い。FPSで言うなら、キャラクターボイスやリロード音、装備が擦れる音なんかの「情報」が、非常にクリアに耳に届きます。 分析的なのに冷淡れいたんじゃない、感情豊かに鳴らしてくれるので、普段使いで音楽を聴くときも楽しい完成度ですね。

高音域

高音域は 伸びやかで空気感があるのに、耳に刺さる嫌な音が綺麗に抑えられています。FPSだと銃声の甲高い音が「痛っ!」とならず、でも着弾音や金属音の余韻はしっかり捉えられる感じ。 長時間プレイしても耳が死なない、この絶妙なチューニングは良いですね。

音場(空間表現)と定位(FPSゲーミング評価)

上流はZ1とFiio K9 PROを使いました。

今回もいつも通り上流を2種類使用したのですが、Z1くらいの上流でも十分に鳴らせてると思います。音楽的にはFiio K9 PROの方が良いと思いますが、ゲーミング用途であればZ1でしょうか。温かみはZ1でも出るのでリスニングよりな音だとは思います。

さて、FPSゲームで使った感想になりますが、価格が価格なのでFPSゲームで索敵できる水準としては高いです。ただ、好んで使うかと言われると別の選択肢も結構あるなと…

まず、空間は広大というよりは、「整理整頓された立体的な部屋」という印象。良いように言えば、広すぎて音が散ることもなく、必要な情報が適切な位置に配置されてる。密閉度が高いので、ゲームの世界に閉じ込められるような没入感がありますね。逆に、結構密集感もあるのでそこをヨシとするかです。だから見通しの良さはそこまでかなと。密閉感が強い=やや閉鎖的な空間にもなるので、近い位置で必要な情報を追いたい人向けだと考えてます。

定位文句なしに優秀だと思います。 「だいたい右」とかじゃなくて、ピンポイントな位置情報が脳内で描きやすいです。足音の追尾性能も高く、音の移動が分かりやすいです。ベントレス構造による遮音性も合わさって、外部の雑音に気を取られず、索敵に集中できますね。

後は空間がコンパクトなのもあって、遠近感があまりないなと思うのと…それに伴い音の認識にややズレがあるので、私が使う場合は少し慣れが必要かなと思いました。どっちかというとモニターイヤホンのような空間に近いと思います。

Kiwi Ears Orchestra II【良い点/気になる点】

ここで一度、良いところとイマイチなところを整理しておきましょう。忖度なしでいきますよ。

良い点

  • 物理的な遮音性が高い
    良い意味にも悪い意味にもなりうる。
  • 付属品が豪華
    最初から質の良いケーブルと多様なイヤピが揃ってるので、追加出費がいらないのはコスパ高いです。
  • 見た目が良い
    デスクに置いてあるだけでテンションが上がるビルドクオリティ。

気になる点

  • 耳への圧迫感
    ここは人を選びます。穴(ベント)がないので、装着するときに耳の中の空気が圧縮されるような、吸い付くような圧迫感があります。エレベーターに乗った時のような感覚が苦手な人は、正直キツイかもしれません。
  • 筐体がデカい
    10個もドライバーが入ってるので仕方ないですが、耳が小さい人だと収まりが悪い可能性があります。
  • 低音の「風圧」はない
    振動を感じるような重低音が大好きな人には、少しアッサリに感じるかも。

こんな人にオススメ(まとめ)

というわけで、Kiwi Ears Orchestra IIのレビューでした。最後に「どんな人なら購入して幸せになれるか」をまとめます。

  • ボーカル曲をメインに聴く方
    中音域の質感は本当に素晴らしいので、音楽鑑賞用としても一級品です。
  • 遮音性が欲しい方
    物理で音を消したい人には最適解の一つ。
  • 分析的な音と楽しさの両立を求める方
    モニターライクだけど、聴いていて楽しい。このバランス感覚は絶妙です。

逆に、「カナル型特有の耳への圧迫感がどうしても無理!」という方や、「脳が揺れるような重低音が命!」という方には、ちょっと合わないかもしれません。

音楽用途で使うのを推奨しますが、FPSゲームで使えないわけではないので、両立して使いたい方は買っても良いと思います。気になった方は、ぜひチェックしてみてください。

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