どーも!おたつです。いつも見ていただきありがとうございます。
今回は、ちょっと「とんでもない構成」のイヤホンが届いたので紹介します。これ、ゲーミングイヤホンなんですけど、スペックを見た瞬間に二度見しました。 「HUAN(フアン)」 というモデルなんですが、なんと1DD+8BAの合計9ドライバ構成。
ただのリスニング機じゃなくて「FPSガチ勢も狙い撃ちにした機能てんこ盛りセット」になっているんです。WLMOUSEというメーカーさんはゲーム周辺機器を作ってるみたいですが、イヤホンは初っぽいですね。
「音楽もガチで聴きたいけど、ゲームの時にマイクやアンプを用意するのが面倒くさい」という、わがままな悩みをこれ一本で解決できるのか? 実際にFPSで使い込んでみたので、その実力を正直に伝えていきます。
当記事の執筆にあたって、WLMOUSEさんからサンプルをいただきました。
※私のブログやYouTubeチャンネルでは、音楽用のイヤホンをゲーミングイヤホンとして、FPSゲームで快適に使えるのか検証もしております。
HUANとは?

まず、このイヤホンの正体について触れておきましょう。 公式サイトでの価格は $235.00 USD。日本円にすると安くはない買い物ですが、中身を知ると「なんだこりゃ?」と思うはず。
最大の特徴は、1基のダイナミックドライバーと8基のバランスドアーマチュア(BA)を詰め込んだハイブリッド構成であること。合計9個のスピーカーが片耳に入っているようなものです。これがゲーミングイヤホンってのが面白いです。
筐体にはCNC加工されたマグネシウム合金が使われていて、フェイスプレートはダイヤモンドカット加工。めちゃくちゃ高級感があるのに、マグネシウムのおかげで軽くて高剛性なんだとか。
そして何より面白いのが「二刀流」であること。 ガチの音楽鑑賞用ケーブルだけでなく、DSP(デジタル信号処理)内蔵のType-Cケーブルと、そこに取り付けるブームマイクまで付いてくるんです。つまり、これ一つで「ハイエンドオーディオ」と「高機能ゲーミングヘッドセット」の役割を果たそうとしている、かなり欲張りな一台と言えます。
内容物チェック

箱を開けた瞬間、「これ、福袋だっけ?」って思うくらい豪華でした。付属品だけで元が取れそうな勢いです。ゲーマー向けだからこそ納得の内容です。

- HUAN イヤホン本体
- キャリングケース
- ゲーミング用ケーブル
Type-C接続でDSP内蔵、マイク端子付き。長さも1.7mあってPC使用に最適。 - 音楽鑑賞用ケーブル:
6N単結晶銅ケーブル(1.2m)。こっちは上流に接続する用ですね。 - 着脱式ENCブームマイク
- USB-A to Type-C アダプター
- 4.4mm バランスアダプター&3.5mmアダプター
- シリコンイヤーチップ +低反発イヤーチップ
PC直挿し派も、アンプごりごり派も、箱から出した瞬間に追加投資なしでスタートできるのは素晴らしいですね。内容物を確認する限り、欲張りセットで間違いないと思います。
WLMOUSE HUAN IEM 【評価】

WLMOUSE HUAN IEM の性能を、主要な評価項目ごとに5段階(1:悪い – 5:非常に良い)で評価しました。 FPSゲームでの使いやすさがメイン評価になりますが、ぜひ参考にしてみてください。
| 評価項目 | WLMOUSE HUAN IEM |
|---|---|
| 解像度(どれだけ細かく表現できてるか) | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 低音 | ⭐⭐⭐ |
| 中音 | ⭐⭐⭐⭐ |
| 高音 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 分離感(音数が多くても聞き取れるか) | ⭐⭐⭐ |
| 見通しの良さ(音の隙間に余裕があるか) | ⭐⭐⭐ |
| 音の立ち上がり/抜けはFPSゲームに適切か | ⭐⭐⭐⭐ |
| 音の輪郭をハッキリ感じ取れるか | ⭐⭐⭐⭐ |
| 聴いてて疲れないか(長く使い続けられるか) | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 音場(空間の表現はFPSゲームに適してるか) | ⭐⭐⭐⭐ |
| 定位感(敵の位置/方向をしっかり把握できるか) | ⭐⭐⭐⭐ |
| 音から感じ取れる遠近感(足音の距離判別ができるか) | ⭐⭐⭐ |
| 違和感のない音の認識(自然な感覚/意識で索敵ができるか) | ⭐⭐⭐ |
| 装着感(万人の耳にフィットしそうな形状か) | ⭐⭐⭐⭐ |
| 充実した内容物(セット内容だけで完結可能か) | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| コストパフォーマンス | ⭐⭐⭐⭐ |
約40,000円クラス評価 / 100点満点中 / 73点
(内訳☆評価表80点☆好み点20点)
肝心の音質についてです。 一言で言うと「聴いていて楽しい、バランスの良いW字型」という印象。 9ドライバもあるので音が喧嘩するかと思いきや、綺麗に整理されています。
低音域
まず、低音域は多少抑えめにも感じますが、跳ねて浮かぶような感じの音なので「楽しいな」と感じれると思います。音が沈み込む感じはそこまでないですね。正直、跳ねるという事は…ゲームでは「見通しの評価」に直結するのであまり好印象ではないです。
ボヤけずに締まった音だとは思うので、そこまで混在感が強いわけでもないのですけどね。どっちかというと、スッキリした音楽的な楽しさが強めな音に感じます。そして、これだけドライバーが入ってるのでパワフルな上流の方が本領発揮しやすい感じありますね。
中音域
続いて中音域。最初に思ったのが、ボーカルが甘い雰囲気ありますね。暖かさが伝わってくるような感覚です。 音が前に出てくる傾向もあるので、ボーカルの息遣いや感情がダイレクトに伝わってきます。もっとハッキリクッキリしてる方が良い!って人には合わないかもです。
とは言っても解像度は十分に高く、リスニングで楽しい系の音ですね。やや心地よさを重視してるように感じます。
高音域
高音については低音や中音と比べると、クッキリハッキリ聴こえます。BAを沢山採用したイヤホンですが、耳に刺さる感じはなく優しい音ですね。
非常に滑らかな音で、キラキラとした感じはあるのに、キンキンと耳に響く感じはゼロ。空気感があって、長時間聴いていても聴き疲れしにくいチューニングだと思います。
低音や中音に比べてカリっとはしてるので、細かい音も聴き取りやすくしてるのかなと。個人的に高音は結構好みだったりします。
音場(空間表現)と定位(FPSゲーミング評価)

上流についてはドライバーが沢山載ってますが、Z1でもパワー不足は感じませんでいた。鳴らしにくいイヤホンではないと思います。DSP接続(TypeC)でも使えるので、上流なくてもある程度の音を聴く事はできます。
さて、ここが本題。FPSで勝てるのか? という話です。
結論から言うと、音楽用のイヤホンを付属品豪華にして、ゲーミングで使えるような形にしたのかな?という印象が強いです。聴き心地が完全にリスニングイヤホンです。
ゲーミングで使いやすい形の音を選定してるのだとは思うのですが、気になる部分が結構多く、FPSゲーム用途ではちょっとイマイチに感じてしまう部分が多いかもしれません。
まず、低音が結構浮かんできます。リスニング用のイヤホンでよくあるやつ。これが分離と見通しの評価を下げてきます。バランス接続で聴くとよりその特性がより強くなるので、このイヤホンをFPSゲームで使うのであればDSPケーブルを使って上流無しで使う方が良いと思います。
中音も結構ボーカルが近いので、他の音に埋もれるという感じはないですが、結構近くね?と感じるかもしれません。ここもリスニング用イヤホンかな?と思う部分。中音はまあ良いんだけど、低音がどうも足を引っ張っているように感じます。
ただ、アクションゲームやRPGゲームをメインで楽しみつつ、友人とカジュアルでFPSゲームは楽しむよって人にはそこまで気にならないと思います。
個人的に評価が高いのが「Webブラウザで設定できる」という点ですね。 専用ソフトをPCにインストールする必要がなく、ブラウザ上でFPSやMOBA用のプリセットを変えたり、EQ(イコライザー)をいじったりできます。
むやみにソフトウェアインストールしたくない人も多いと思うのでこの部分は他のメーカーも見習ってやってほしいですね。スムーズに使えて良かったです。
WLMOUSE HUAN IEM【良い点/気になる点】

使ってみて感じた「最高な部分」と「ここはちょっと…」な部分を包み隠さずまとめます。
良い点
- セット内容が良い意味でおかしい
マグネシウム筐体に9ドライバ、さらに高品質ケーブル2本とマイク付きでこの価格は凄いと思います。 - 3色から選べる筐体
見た目が美しく、女性ゲーマーにも刺さるデザイン - 万能性
「今日は音楽に浸りたいから4.4mmバランス接続対応ケーブル」「夜は友人とFPSをプレイするからType-Cマイク付きケーブル」という使い分けがこれ1台で完結します。
気になる点
- FPS向けゲーミングイヤホンか?と言われると少し違う
リスニング向けのイヤホンを内容物豪華にして販売したのかなと思うチューニング。 - マイク装着時の重量
ブームマイクを付けると、どうしても片側に重さが加わるので、長時間プレイしていると少しバランスの悪さを感じるかもしれません。 - 既視感
詳しい人は気づくかもしれませんが、構成が「EPZ K9」という機種に似ています。「リブランド品か?」という声もありますが、素材がマグネシウムになっていたり付属品が豪華になっていたりと、別製品ですね。
こんな人にオススメ(まとめ)

ここまでお疲れ様です。HUANはいかがでしたでしょうか。ゲーマーの事を考えた製品だとは思うのですが、惜しい部分も多いイヤホンだと思いました。
以下のような人に刺さるデバイスだと考えます。
- 一式揃う内容物の豪華なゲーミングイヤホンが欲しい人
- 女性ボーカルを、感情豊かに楽しみたい人
- 「ゲーミングヘッドセット」の音質に限界を感じていて、オーディオ沼の入り口を探している人
どちらかというとアクションゲームやRPGゲームをする方向けのチューニングですが「ゲームも音楽も妥協したくないけど、デスク周りはスッキリさせたい」 という欲張りな方は買っても良いかもしれません。
気になった方は、ぜひチェックしてみてください。















