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格安ゲーミングアンプの新しい形【S.M.S.L R1 レビュー】

どーも!おたつです。いつも見ていただきありがとうございます。面白い物をメーカーさんからの紹介で見つけてきちゃいました。 SMSLの「R1」っていう、ゲーミングDACアンプになります!

これ、まず見た目がヤバくないですか? レトロなオーディオ機器みたいなデザイン。 価格もだいたい1万円前後(70ドル台)と、DACアンプとしてはかなりお求めやすい部類になってます。

「安いし、見た目も面白いけど、実際ゲームでどうなの?」 そこですよね。今回はこのR1が実際にFPSゲームで使ってみてどうなのか、検証していきたいと思います。

YouTubeでも紹介しております

当記事の執筆にあたって、AOSHIDAさんからサンプルをいただきました。
※私のブログやYouTubeチャンネルでは、音楽用のイヤホンをゲーミングイヤホンとして、FPSゲームで快適に使えるのか検証しております。

S.M.S.L R1 とは?

改めまして、SMSL R1は、USB、光、同軸入力に対応したコンパクトなDAC内蔵ヘッドホンアンプです。 最近のトレンドとして、PCだけじゃなくPS5とかでも使えるように、光入力(Optical)があるのは嬉しいポイントですね。

DACチップには「ES9018K2M」を搭載してるらしい?です。(掲示板情報なので詳細は不明)出力は3.5mmアンバランスに加えて、4.4mm接続まで対応してます。
さらに、ただのDACアンプじゃなくて、なんとマイク入力と、独立したBASS(低音)/TREBLE(高音)の調整スライダーまで付いてるんですよ。

1万円前後で、この全部入りは正直すごいなと思うレベルです。 不安になるぐらい機能モリモリですけど、果たして音はどうなん?って感じです。

追記:メーカーから
SMSL R1にはデコードチップが搭載されていません。
4.4mmはバランス出力ではありません。
との情報が入りました。

内容物チェック

さっそく開封していきましょう。 箱の中身はこんな感じです。

  • SMSL R1 本体
  • USBケーブル(A/C to C)
  • 2-in-1 ヘッドホン・マイクケーブル
  • ユーザーマニュアル
  • 保証書

必要最低限ですが、ちゃんと揃ってますね。 特に「2-in-1ケーブル」。ヘッドセットみたいにマイクとイヤホンが1本のプラグにまとまってるやつを、R1本体のマイク入力とヘッドホン出力に分岐させるためのケーブルですね。これが標準で付いてくるのは親切です。

本体は金属筐体で、見た目以上にズッシリしていて高級感あります。 ボリュームノブもヌルっとした感触で操作感がすごく良いですね。

S.M.S.L R1 評価

さて、評価にいきましょうか。
まず、EQとかを全部オフにしたデフォルトの音質の話。

ファーストインプレッションは「普通」。 悪い意味ではないです。だって1万円でこれだけの機能が搭載されてたら音手抜きなんかって思うじゃないですか。そんなことはないです。ハッキリした色付けのないバランスの取れた音ですね。SMSL特有の線がパッとしない感じもないので◎

良い上流持ってる人には物足りないかもですが、本来のゲーミング用途やストリーミング音源を聴くには十分すぎるクオリティかなと思います。

低音域

デフォルトの状態だと、低音はスッキリしてますね。 人工的に盛った感じがなく、締まりもあって良いです。

で、「BASS」スライダー。これを上げていくと…。「サブベース」と呼ばれるような地響きみたいな深い低音域じゃなくて、「ミッドベース」が持ち上がる感じですね。

なので、FPSで足音を聞きやすくするために少しだけブーストする、みたいな使い方はアリです。銃声の迫力も増しますね。 ただ、これ、上げすぎはダメです。 音が歪むというか、ブーミー(ボワボワした感じ)になって、一気に音の輪郭が崩れます。 「ちょっと味付けする」ぐらいの意識で使うのが良さそうです。

中音域

中音域は非常にバランスが取れていて、ボーカルや楽器の音もリアルに聞こえます。 変に凹んだり、前に出すぎたりしないので、BGMを聴きながらゲームをするのにも邪魔にならない、ちょうど良い距離感ですね。

EQ2にする事でボーカルは近づくので、ボーカルを聴きたい人は2にすると良いと思います。
EQ3にするとボーカルはそのままに背景が浮かぶ感じになるので、ボーカルも楽器の音もしっかり聴きたい人に刺さるかなと思います。
EQ4にすれば浮かび上がる音が後ろへ一歩下がる感じです。
EQはボーカルの調整に使うくらいかなと思ったので中音域で解説してます。

高音域

高音域も、低音と同じく自然な鳴り方です。 刺さるような鋭さはなく、かといって篭っているわけでもない。 こちらも「TREBLE」スライダーで調整が可能です。

こっちは高音域の中でも低めの高音域になる部分の帯域にフォーカスしてますね。 イヤホンやヘッドホンによっては歯擦音がキツく聞こえることがあると思うんですが、そういう時にこのスライダーを少し下げると、かなり聴きやすくなります。 逆に、声の明瞭度を上げたい時は、少し上げるのもアリですね。割と使えるスライダーだと思います。

音場(空間表現)と定位

そしてFPSゲームで重要な音場(空間表現)ですが、これは正直、平均レベルかなと思います。 左右の広さはそこそこですが、前後の「奥行き」は少し浅めに感じますね。価格が価格なのでこれ以上いうのもなと…

そして、定位は中々良いんじゃない?
音場は広くないけど、敵の足音や銃声が鳴った方向が、十分に把握できます。
この価格帯ならもう買えばいいじゃんって言ってしまいそうです。

S.M.S.L R1 【良い点/気になる点】

さて、ここまで割と褒めてきた感じですが…。 このR1、正直なところ、いくつかの「致命的」とも言える弱点もあります。 ここを許容できるかどうかが、購入するかしないかの分かれ道かなと。

良い点

  • 唯一無二のレトロなデザイン
    まずこれですよね。金属筐体の質感も良く、デスクに置いておくだけでテンションが上がります。そして、ボリュームノブの滑らかな感触はと物理スイッチでカチカチ切り替えられるのも良いですね。
  • ゲーミングオーディオ入門用に必要な機能が詰まってる
    バランス接続とアンバランス接続、そしてマイクまで付いてる。接続はUSB、光、同軸と、色々な接続先で使えるのはよく考えられてますね。

気になる点

  • マイク入力に強烈なリバーブが乗る
    これが一つ目の「致命的な点」です。
    このR1、内蔵のマイク入力を使うと、強制的にリバーブ(お風呂場で喋ってるみたいな残響)がかかります。そして、これをオフにできません。マイクを付けた意味…
  • ホワイトノイズが目立つ
    二つ目の致命的な点。
    普段使ってるイヤホンをいくつか使いましたが接続すると、「サーッ」というホワイトノイズが結構聞こえます。ゲームが始まれば気にならないかもしれませんが、静かなシーンでは気になるよね。とはいえ、一般的なヘッドホンや、感度があまり高くないイヤホンなら問題ないレベルだと思います。
    ※ゲーム周辺機器メーカーのゲーミングアンプと同レベルくらいかな?

こんな人にオススメ(まとめ)

さて、SMSL R1いかがでしたでしょうか?少しでも魅力が伝われば幸いです。
まとめていきますが、SMSL R1コスパは高いと思います。でも人を選ぶ。
こんな人なら買っても良いかなと…

  • 感度の低い「ヘッドホン」をメインで使っている方
  • マイクは別途「USBマイク」などを使っている方
  • PS5やPCで、とにかく「定位の良さ」を安価に手に入れたい方

逆にこんな人は買わない方がいいかもです。

  • 感度の高い「イヤホン(IEM)」をメインで使っている方
  • ヘッドセットや3.5mmマイクを接続して、クリアな音質でボイチャしたい方

ホワイトノイズを許容できるか…自分は割と我慢できるかな?って感じでしたが、気になる人はむちゃくちゃ気になると思いますし、マイクはきちんと使えないと困るって方にはオススメしづらいですね。

ちょっと詰めの甘い製品かなと思う部分もありますが、コスパは結構良くない?と思います。気になった方はぜひ下のリンクからチェックしてみてください。

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