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数少ない日本製イヤホンに新作登場【Maestraudio MAPro1000 II レビュー】

どーも!おたつです。いつも見ていただきありがとうございます。

今回は、群馬県のオーディオブランドMaestraudioの「MAPro1000 II」を紹介していきます。前作を聴いた事ないのですが、結構進化してるって話です。

進化してるのにも関わらず、なんと前モデルから価格が下がっているんです。店頭価格で約11,880円。以前が確か、13,000円くらいじゃなかったかな?この物価高のご時世に逆行するような価格設定で、しかもMade in Japan 採算大丈夫?って感じです。

モニターイヤホンとの事ですが「FPSゲームでどれだけ使えるか」検証していきたいと思います。

当記事の執筆にあたって、株式会社アユートさんからサンプルをいただきました。
※私のブログやYouTubeチャンネルでは、音楽用のイヤホンをゲーミングイヤホンとして、FPSゲームで快適に使えるのか検証しております。

Maestraudio MAPro1000 IIとは?

今回紹介するMaestraudio「MAPro1000 II」ですが、一番の特徴は「Made in Japan」であることですね。群馬県で一つひとつ組み上げているのを考えたら応援したくなりませんか?日本製がどんどん減ってますから…

構成は、10mmのダイナミックドライバーと、Maestraudio独自のセラミックツイーター「RST」を組み合わせたハイブリッド型。 前作からの大きな変更点として、内部配線に「銀入り半田」が使われています。これによって音の立ち上がりや高域の伸びが強化されているとのこと。カラーは2色でMMCXでリケーブル可能な仕様となっております。

内容物チェック

付属品はイヤーピースが豪華だと思いました。全然違う感覚で聴けるので面白いですよ。

  • イヤホン本体
  • iSep02イヤーピース(4サイズ)
  • iReep01イヤーピース(4サイズ)
  • ケーブル
  • キャリングポーチ

02イヤピが標準で正確な音を聴くためのモノ、01イヤピは反射音を作ってサラウンド感を出すようなイヤピですね。どちらも単品で買うと合計4000円。

02イヤピは音を整理整頓してくれるようなタイプなので、ゲーミング用途でもかなり使いやすいイヤーピースだと思います。流石にイヤピはMade in Japanではないようですけどね。

AZLA SednaEarfit mithryl Standard

そして話が変わるのですが、イヤーピースも合わせて送ってくださってたのでここで紹介します。「金属コアの常識をひっくり返した」新世代のイヤーピースとでも言っておきましょうか。SednaEarfit mithryl Standardです。

通常のイヤーピースってふにゃふにゃしてると思うのですが、これは金属コア入りのイヤーピースで軸に金属が入ってます。これを使うと、音がカチッとして解像度が上がるんですけど、その代償として「装着感が硬い」「長時間だと圧迫されて痛い」っていう悩みもありました。これは金属コアなのに圧迫感がほぼないんですよ。

FPSでの具体的な恩恵

  • 解像度と分離感の向上
    音が全体的に引き締まるので、今まで少しボヤけていた細かい音がハッキリ聞こえるようになります。金属の響きが乗るので、響きが強く出てしまうイヤホンの場合分離は落ちます。
  • 空間表現の向上
    音が引き締まると同時に、不思議と音の伸びが良くなって、空間が広く立体的になったようにも感じられます。こちらも響きが強く乗りすぎると残響でイマイチになる可能性。

結構変化の大きいイヤーピースなのでイヤホンとの相性はありますが、カチッとハマればゲーミング向けになるので、イヤホンゲーマーの方はぜひ試してみてください!

マイルドなイヤホンは結構良い変化するかも?
個人的に埃が結構吸着しやすいのは気になる所かな。

Maestraudio MAPro1000 II 【評価】

イヤホン性能評価表

Maestraudio MAPro1000 II の性能を、主要な評価項目ごとに5段階(1:悪い – 5:非常に良い)で評価しました。 FPSゲームでの使いやすさがメイン評価になりますが、ぜひ参考にしてみてください。

音の印象: 音の立ち上がりとキレの良さを重視したモニターライクなサウンド
評価項目 Maestraudio MAPro1000 II
解像度(どれだけ細かく表現できてるか) ⭐⭐⭐⭐
低音 ⭐⭐⭐⭐
中音 ⭐⭐⭐⭐
高音 ⭐⭐⭐⭐
分離感(音数が多くても聞き取れるか) ⭐⭐⭐⭐
見通しの良さ(音の隙間に余裕があるか) ⭐⭐⭐⭐
音の立ち上がり/抜けはFPSゲームに適切か ⭐⭐⭐⭐⭐
音の輪郭をハッキリ感じ取れるか ⭐⭐⭐⭐⭐
聴いてて疲れないか(長く使い続けられるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
音場(空間の表現はFPSゲームに適してるか) ⭐⭐⭐⭐
定位感(敵の位置/方向をしっかり把握できるか) ⭐⭐⭐⭐
音から感じ取れる遠近感(足音の距離判別ができるか) ⭐⭐⭐⭐⭐
違和感のない音の認識(自然な感覚/意識で索敵ができるか) ⭐⭐⭐⭐
装着感(万人の耳にフィットしそうな形状か) ⭐⭐⭐⭐⭐
充実した内容物(セット内容だけで完結可能か) ⭐⭐⭐⭐
コストパフォーマンス ⭐⭐⭐⭐

約10,000クラス評価 / 100点満点中 / 83点
(内訳☆評価表80点☆好み点20点)

モニターイヤホンということで、全体的に味付けが濃いわけではない音。でも退屈な感じはしないんですよね。それじゃ音域毎に見ていきましょうか。

低音域

まずは低音ですが、FPSゲーマーとして一番気になるところですよね。 引き締まったボワつきのない低音って表現が合うと思います。

量感でドコドコ押してくるタイプではなく、タイトに鳴って、スッと消える。余計な残響は残らない。低音の量としては、他の音をかき消さないくらいですが、スピード感もあるので、音楽を聴いてて楽しいですよ。モニター用途以外でも良いと思います。

中音域

次に中音。ボーカルの表現が良いですね。モニターイヤホンとなると、むちゃくちゃボーカルが近いってパターンもあるのですが、広い空間を活かして絶妙な位置になってるなと。声に透明感もあり、女性ボーカルを聴くのは楽しいですし、男性ボーカルを聴く際も厚みが出ますね。

楽器とボーカルの距離感も密集してる感じはなく、しっかり整理整頓されてるので分離感も十分に感じられると思います。

高音域

最後に高音。ここに独自のツイーター「RST」と、新採用の「銀入り半田」の効果が出てるのかなと?高音がスコーン!と抜けていく感覚がめちゃくちゃ気持ちいいです。

立ち上がりも早いので耳が痛いかな?と心配してましたが、耳に刺さる嫌な感じが全くない。「クリアなのに優しい」という不思議なバランスです。長時間聴いていても聴き疲れしないのは、この高域の質の良さのおかげかなと思います。

最近、日本企業の作るイヤホンは音が優しいような気がしてます。

音場(空間表現)と定位(FPSゲーミング評価)

上流は試作機とFiio K9 PROを使いました

上流での変化はあまり大きくないなと思いましたが、高価な上流を使った方が横空間の広がりを強めに感じれるようになるのかなと。それと、3.5mmで接続する試作機につなげると少しホワイトノイズが乗りますね。K9 PROは全くないです。
鳴らしづらさは感じないので、どんな上流でも基本的に大丈夫だと思います。

さて、今回はAPEXとBF6で使いました。イヤピは02推奨です。
まず、空間結構広いなってのが第一印象ですね。

APEXで使うと、いつも通り索敵できるなって感じ。BF6だと、ちょっとごちゃつくかな。
HRTF対応したものの方が、リアルFPSは良いのかなと最近思うところが…Valorantも同じく。

FPSゲームで使うと、キレの良さ/音の立ち上がりの速さ/空間の広さが味方してくれますね。奥行きの表現も上手いので、距離感の把握がしやすいと感じました。何が邪魔をしてるのか分からないのですが、分離は普通かなと。音が固まって抜けていくのがそう感じた要因?鳴ってる音は密集してる感じもないんですけどね。

そして、あまり意識せずともその辺かなって感じで索敵はできてました。BF6は音を聴きなれてないのもあるのか、ちょっと位置がフワッとする。

自然な認識をしやすいのはAPEXで使った時かなと思いました。銃声の刺さりもなく、かつ足音の位置がピンポイントで分かるので、12,000円くらいでいろんなジャンル楽しめるイヤホンとしては優秀ですね。

イヤピは02推奨ですが、「iReep01」に変えると、さらに空間が広がって没入感や臨場感を出したい方は楽しめると思います。結構音の感じ方変わるので、2通りの音を楽しめると考えれば結構コスパ良いのでは?と。そして装着感も良いので、長時間使える点はゲーミングと相性◎です。

Maestraudio MAPro1000 II 【良い点/気になる点】

良い点

  • 日本製で1万2千円
    採算取れてるのか心配なレベル。
  • 装着感◎
    筐体が小さくて軽いので、耳への収まりが抜群。
  • 付属品の質の高さ
    用途の違う2種類のイヤーピースが最初から付いてくるのは強い。合計4000円。

気になる点

  • 派手さを求める人には不向き
    あくまで「モニターライク」なので、ゴリゴリの重低音やドンシャリサウンドを求めていると、少し味気なく感じるかもしれません。
  • 筐体に高級感は無い
    中華系イヤホンを見慣れてる方は少し安っぽく感じてしまう可能性。
    軽くて装着感良いしデザイン性の高さが売りだと思いますけどね。

こんな人にオススメ(まとめ)

最後にまとめると、Maestraudio MAPro1000 II は、こんな人にオススメです。

  • 「FPSで勝ちたい」けど予算は1万円台前半に抑えたい人
  • 長時間ゲームをするので、とにかく装着感を重視したい人
  • 音の味付けよりも「正確な位置情報」を優先したい人

「安いイヤホンからのステップアップ」として、これを選んでおけばまず間違いありません。優等生すぎて、逆に面白みがないと言われるかもしれませんが、10,000円以上のイヤホン持ってない人には良い万能機になると思いますよ。

ちなみに、「もっと低音の迫力が欲しい!」「EDMでテンション上げたい!」という方には、同時発売された兄弟機「MAPro1000 Drop」(約13,000円)ってのもあるみたいです。使った事ないので詳細を伝えるのは難しいですが…

気になった方は、ぜひチェックしてみてください!

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